つま先着地(フォアフット)と踵着地(ヒールストライク)に分かれる理由
2023年10月9日
◆仕事や勉強の息抜きに。。。
踵着地派とつま先着地派の言い分
日本人の多くは踵着地と言われています。
そして、マラソン世界ランキング上位10位を独占しているアフリカ人の多くはつま先着地と言われています。
どちらの走法が良いのかについては色々な説があります。
つま先着地擁護派は
- つま先着地は膝や腰への衝撃が少ないのでケガしない
- つま先着地は足への衝撃が少ないので、マラソン後半に足を残せる
- つま先着地は接地時間が少ないので走りにムダがない
などの説が代表的です。
それに対して、踵着地擁護派からは
- つま先着地は骨盤が後傾気味の日本人の骨格に合わない
- 重力を前へ進む推進力に変換できて効率が良い
- アフリカ人にも踵着地は沢山いる
などの意見があります。
管理人は勿論つま先着地擁護派です。
ベアフットシューズでは自然とつま先着地になります。
そうしないと踵が痛くて走れないからです。
60年前までは皆ベアフットシューズ
昔の靴は、皆ベアフットシューズでした。
シューズの底にクッションが入ったのは、つい60年くらい前からです。
つまり人類20万年の歴史のほとんどは裸足で、草履や靴を履くようになってからもつい最近までは皆ベアフットシューズを履いていたのです。
ふかふかの靴を履くようになってたった60年しか経っていないということです。
ということは、踵着地が生まれてたったの60年しか経っていない。
20万年間、つま先着地に適応するように進化してきた体で、踵着地で走るのは不自然だと思うのです。
競歩は踵着地
以上が進化論からの理由ですが、別の理由もあります。
下の写真を見て下さい。
左はつま先着地、右は踵着地、好対照ですね。
右の選手は何かに似ていないでしょうか?
そう、競歩です。
今度、競歩のレースを見ていただければ分かると思いますが、皆踵着地です。
確かに歩くのは踵着地が自然です。
ベアフットシューズは踵着地だと痛くて走れないのですが、歩きなら踵着地でも大丈夫です。
でも、歩きと走りは別物です。
歩きはどちらかの足が地面に付いていますが、走りは両足が地面から離れます。
ジャンプと同じです。
ジャンプの時は、誰でもつま先で着地しますね。
だからランニングもつま先着地、つまりつま先着地が自然だと思うのです。
踵着地で走る人は、歩きの延長だと言えます。
踵着地とつま先着地を分ける要因
管理人の自論はこうです。
学生時代に全力疾走をするスポーツをしていて、そのまま大人になってもランニングを続けている人は、つま先着地です。
全力疾走する時は誰でもつま先着地、またはミッドフット着地になります。
その延長で走っている人は、長距離を走る時もつま先着地になります。
学生時代に全力疾走するスポーツをしていたけれども、暫くご無沙汰していて、体が動かなくなる中年になってからランニングを始めた人。
そういう人は、既に全力疾走できないし、いきなり始めから長い距離を走ることも無理ですね。
その場合、歩く延長としてゆっくり走り始めます。
そのため、競歩+αの走り方になるのではないでしょうか。
あくまでも管理人の勝手な推察です。
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