【南国タイのビーチリゾート】パタヤやジョムティエンはベアフットラン天国か?

パタヤとジョムティエンってどこ?
パタヤ・・・知る人ぞ知る南国タイを代表するビーチリゾート、いや夜の歓楽街と言った方が言い当てているかもしれない。
昔は海辺にある数ある漁村の1つに過ぎなかった存在が注目を集め始めたのは、1960年代に入ってからである。
アメリカが始めたベトナム戦争。
パタヤの近くに昔からあるウタパオ空港は、アメリカ空軍の航空機の発着基地になっていた。
当然、アメリカ軍人も沢山住んでいるわけで、彼らは近くに美しいビーチがあることを発見してしまった。
戦争で疲弊している彼らは仕事がオフの日に、こぞってそこへ海水浴に出かけた。
すると、彼ら相手に一発金儲けしてやろうという輩が現れ、ホテルやバーや置屋が次々と建てられた。
あっという間にその数は増え、1970年代にはタイで断トツのビーチリゾートと呼ばれるようになった。
1980年代になると、今度は同じくタイにあるプーケットが新しいビーチリゾートとして台頭してきた。
一方、パタヤは早くもオーバーツーリズム状態に陥り、夜遊びではなく、純粋にビーチでのんびりしたい人たちはお隣のジョムティエンに注目するようになる。

そのような真面目な人たちは北欧から多く訪れたため、1990年代からジョムティエンには所謂スカンジナビアンと呼ばれる人たちのコミュニティーが形成されていった。
今でもスカンジナビアンの存在感は多く、ロシア人とよく間違える。
どういうことかというと、ウクライナ戦争以来、ここパタヤやジョムティエンには大量のロシア人が押し寄せ、至るところにロシア語の看板が見られるようになっている。
以前は中国人に占領された感があったが、コロナを経て激減し、今は完全にロシア人に占領されている。
いたるところロシア人っぽい顔をした人がいるなあと思っていたら、実はスカンジナビアンも多く含まれていることが最近になってわかってきた。
顔が似てるから、東洋人からすると見分けがつかないんだよね。
話は逸れてしまったが、パタヤとジョムティエンはそういうところである。
今のパタヤビーチはこんな感じ。

一方で、一番上にあるアイキャッチ画像がジョムティエンビーチである。
12kmのベアフットランを楽しめるジョムティエンビーチ
管理人は真面目な在住者なので、ジョムティエンに住んでいる。
夜遊びは、たまにで十分だ。
ジョムティエンに住むもう一つの大きな理由が、ビーチの長さである。
パタヤビーチは全長3km、ジョムティエンビーチは6kmある。
行ったら帰ってこないといけないので、往復12kmある。
これだけの長さのビーチが居住地に隣接しているというのは恵まれた環境である。
当然ベアフットで走るわけで、これだけの距離を違う景色を見ながらベアフットランできることは至福というほかはない。
走るスピードが落ちる
少し残念なのは、ビーチの砂質が粗いことである。
以前住んでいたカンボジアのオートレスビーチは砂の粒が細かく、色も白っぽかった。
ところがジョムティエンビーチの砂粒は大きく、色も茶色っぽい。
これはビーチリノベーションといって、砂浜浸食に対抗するため、近隣の海底や陸地から砂を補充しているためである。
オートレスビーチでもたまにやっているが、ジョムティエンビーチに比べると頻度が低く、近隣の砂の質も良い。
その結果、ビーチを走るランナーにどんな影響があるかというと、足が埋まって走りにくくなる。
砂粒が粗いと、堆積した時に砂粒と砂粒の間にできる空間が大きくなるので、ビーチが柔らかくなるのである。
膝が悪いランナーにとっては良いリハビリになるが、健常なランナーにとっては足が埋まると地面からの反発力を得られないので走りにくい。
その結果、管理人の走るスピードはどんどん遅くなっている。
体幹と脳が鍛えられる
一方で、着地した足を自力で上に持ち上げないといけないので、そのための筋肉は鍛えられる。
また、砂の柔らかさも場所によって全然違うので、その度に使う筋肉も変わってくる。
つまりいろいろな筋肉を鍛えられるので、これは良いことだと思う。
砂の柔らかさによって、臀部に刺激が入っているなと感じる時もあれば、下腹部に強い刺激が入っていると感じている時もある。
固い平地を走っていたら、同じ筋肉しか使わないからね。
それと見逃せないのは脳への影響だろう。
ビーチを裸足で走ったことのある人ならお分かりだと思うが、足元には非常に気を遣うよね。
貝殻や石や時にはガラスが砂に落ちていたりするので、常に目を光らせて走る必要がある。
これらを瞬時に避けながら走ることは、実によい脳のトレーニングになるそうだ。
ランニングをすることにより海馬が大きくなることはよく知られているが、最近では認知症にも効くことが分かってきているみたい。
加えて、足の裏を刺激すると脳にも良い影響があるので、ビーチをベアフットランすることは最強の脳トレーニングになるのではないかと思っている。
まとめ
往復12kmのビーチが居住地に隣接しているジョムティエンは、ベアフットランナーにとっては最高の環境である。
欠点は砂質が悪いこと。
砂粒が粗いため、見た目もきれいでないし、砂浜が柔らかく走りにくい。
地面からの反発力がないため、スピードランには適さない。
一方で、体幹にあるいろいろな部位の筋肉が鍛えられる。
また、砂浜の異物を瞬時によけながら足の裏を刺激しながら走ることは、とても良い脳トレになる。