【ビーチを走るリアルベアフットラン】3か月間続けたらこう変わった

2024年5月19日

カンボジアのシハヌークビルに暮らすようになって今日でちょうど3か月が経ちました。

この間、ビーチを走らなかった日はゼロです。(出張の日を除く)

基本は夕方に走りますが、用事があって走れない日は朝、週末は朝夕の2回走った日もあります。

1回に走る距離は約7~10km、暗くなって足元が見えなくなるまで走ります。

裸足で走っているので、暗くなると鋭利なものを踏んでケガするかもしれないからです。

管理人は2011年からベアフットシューズを履くベアフットランを始めました。

(ベアフットランを始めたきっかけはこれ↓)

【姿勢が悪い人にお薦め!】ベアフットラン(裸足ラン)で姿勢矯正できるわけ

それ以来、12年間ほぼ毎日続けてきましたが、リアルベアフットランはたまにビーチへ旅に行った時にしたくらいです。

3か月間も継続的にやったのは今回が初めてです。

そこで

リアルベアフットランで何が変わったのか?

について報告します。

 

◆仕事や勉強の息抜きに。。。

つま先重心になった

人は骨格や生活習慣の違いによって、つま先重心かかと重心に分かれるようです。

一般的には狩猟民族の欧米人はつま先重心、農耕民族の日本人はかかと重心になるように進化してきたそうです。

つま先重心だと胸を張ってお尻を後ろに突き出すような姿勢になり、かかと重心だと逆になります。

欧米人は歳をとっても体幹が強そうな姿勢の良い人が多いのに対し、日本人は若くても猫背でお尻がぺしゃんこの人が多いのはそのためです。

管理人も元々はかかと重心でしたが、ベアフットランを始めてから徐々につま先重心よりになってきていました。

かかと重心だと当然かかと着地になりやすいのですが、ベアフットシューズでかかと着地するとかかとが痛くて悲鳴を上げるからです。

でも大迫傑選手のようなつま先着地にはなり切れず、かかと着地気味のミッドフッド着地といったところでした。

砂浜のリアルベアフットランでつま先着地になっているかチェックしてみた

ところがリアルベアフットランでは、一瞬でもかかとが先に着地するとかかとが痛くなってきます。

そのためそれを避けようとフォアフットで着地しようと心がけるようになりました。

ミッドフット着地では、少し気を抜くとかかとから着地してしまうことがあるためです。

そうすると普段の生活でもつま先に重心を置けるようになってきました。

以前はデスクワークが長くなると明らかにかかと重心の歩き方になっていたのですが、今ではすぐに気づいてつま先重心に戻せるようになりました。

この感覚をわかってもらえる人は、あまりいないだろうなあ。

 

体幹が強くなった

体幹の強さは日常生活ではあまりわかるものではありませんが、なぜ強くなったと思うのかというと、腹筋のシックスパッドがより目立つようになったからです。

理由は裸足でより大きくなった着地の衝撃を受け止めるために、体幹にかかる負荷が大きくなったからだと思います。

着地衝撃が大きくなったことは、リアルベアフットランを始めてから2週間くらいで中足骨が痛くなったことでわかります。

2011年にベアフットシューズを履くベアフットランを始めた当初も、この中足骨の炎症には悩まされました。

着地の衝撃が繰り返しかかる箇所に発生する疲労骨折です。

治療には走るのを休むか、クッションの大きなシューズに履き替えることが推奨されますが、そもそも着地衝撃を大きくする目的でベアフットランをしているので、管理人は走る距離を少し減らすことによって少しずつ治しました。

一旦治ってしまえば、それまでよりも強い骨になるので再発はしませんでしたが、リアルベアフットランを始めてから再発しました。

ベアフットシューズは普通のシューズに比べるとクッションが断然少ないとはいえ、やはり裸足に比べると多少のクッションになっていたのでしょう。

(オートレスビーチは波打ち際が固くなっていて走りやすいので普通はそこを走るのですが、中足骨が治るまではもっと陸側の柔らかい砂の上を走った)

管理人はそれまでのベアフットシューズによるベアフットランで、体幹で着地衝撃を受け止める走りは身についていたので、裸足で走るようになったことで体幹により大きな負荷がかかるようになったのだと思います。

 

眠りが深くなった

人は歳を重ねると眠りが浅くなります。

管理人も例外ではありません。

ランニングをすると眠りが深くなるといわれますが、歳には勝てません。

夜中に目が覚めたり、その後、なかなか寝付けないということもよくありました。

昔は朝起きるのが苦痛だったのが、なんなく早起きできるようになったのも眠りが浅くなっている証拠です。

ところが、最近は更に歳をとったにも関わらず、眠りが深くなったのです。

なぜか?

管理人の仮説はこうです。

  • 体により大きな負荷がかかるようになったため体の疲労度が増した
  • 波打ち際に発生するマイナスイオンによるリラックス効果
  • 素足で走ることによるアーシング効果

マイナスイオンにリラックス効果があることは有名ですが、マイナスイオンは水が激しくぶつかる所でよく発生するといわれています。

波打ち際を走り続けることは、マイナスイオンのシャワーを浴び続けることになります。

アーシング(Earthing)とはその名の通り地球とつながることです。

人間は電磁波を浴びながら生活しています。

そのため人体は帯電します。

冬の乾燥した時期にはドアの取っ手に触れるとピリッとくるのでわかりやすいですが、その他の時期にも帯電します。

帯電とはプラスの電荷が溜まることですが、アーシングとはプラスの電荷を地球に放出することです。

普段私たちはシューズを履いているので地球と絶縁された状態にありますが、裸足になることでプラスの電荷が地球に放出されます。

波打ち際には導電性の高い海水があるため、よりアーシング効果が高いそうです。

アーシングによる健康への効果は科学的に怪しいという意見もありますが、血液がサラサラになる、甲状腺機能の安定、ストレスの緩和、炎症などの鎮静化、質のよい睡眠を得られる等の効果があるそうです。

(日本アーシング協会|アーシングの効果や医学的な説明 より引用)

目がきれいになった

管理人のようなドライアイ気味の人は、大気中の小さな不純物から目を守る力が弱くなっています。

このような人は、都会をランニングする時には気を付けた方がいいかもしれません。

管理人は都会の狭い公園を何周も走るよりも、都会の猥雑な雰囲気の中を走る方が好きなので、バンコクやプノンペン等でも道路を走ります。

そうすると排気ガスや工事現場等から出る小さな化学物質が目に入り、たまにチクっとすることがあります。

そのようなことが繰り返されるうちに、まぶたの裏にカルシウムの石ができてきます。

結膜結石です。

簡単な外科的治療で治るのですが、目に異物感があるのに鏡で見ても何もない、という人は要注意です。

このような症状は、シハヌークビルに来てから解消しました。

常に充血気味だった白目も、今では真っ白です。

 

大気汚染を感じるようになった

たまにプノンペンに行くと大気汚染を顕著に感じるようになりました。

建物の中から出るたびに排気ガスの匂いを感じます。

シハヌークビルに来たばかりの頃は、外に出るたびに緑の匂いを感じました。

今は慣れてしまって何も感じないのですが、逆に都会へ行くと排気ガスの匂いを感じます。

管理人は1990年代のバンコク2000年代の上海等、ランニングする方が健康に悪いといわれる所でも普通にに走ってきましたが、大気汚染は全然感じませんでした。

慣れというのは怖いですね。

空気のきれいな所で1年間走ったらこんなに健康になった」という記事を1年後に書こうと思います。

日焼けした

ビーチを走るのは日の入り、または日の出前後の1時間くらいなので、紫外線は弱いはずなのですが、なぜか日焼けしてしまいます。

ビーチで本読んだりパソコンする時も、当然、日陰でやっています。

でも、久しぶりの人に会うたびに「ずいぶん日焼けしたね」といわれます。

自分でも黒くて日本人離れしてきたなあと思います。

なぜだろう?

これだけは自分でも仮説を持っていません。

わかる人がいたら教えて下さい。

 

足の裏の皮が厚くなった

これは自然なことですね。

毎日砂や小石の刺激を受けていれば当然です。

これは管理人にとっては嬉しいことで、ちょっとやそっとの異物を踏んでもケガしなくなりました。

いくらきれいなビーチでも、少し大きめの小石やガラスの破片等はやはりあるので、これに対する耐性ができたことは大歓迎です。

ですが、管理人は当初、違う効果を期待していました。

それは逆に角質が取れて、ツルツルの足の裏になることです。

以前、どこかのビーチに旅行で行って3日間くらい朝晩走っていたら、角質除去になってツルツルの足になった経験があったからです。

でもこれは走ったら足が埋まるくらいの柔らかい砂浜に限ったことなのだろうと思います。

オートレスビーチは学校の校庭くらい硬い砂浜なので、逆に角質強化になるのだとわかりました。

 

走るのが益々楽しくなった

これはとても大切なことですね。

会社で働いていたら嫌なこともあるし、ずっとデスクワークをしていたら体が凝り固まってストレスも溜まりますが、走ればすべてリセットされます。

この感覚があるので、帰宅後にランニングすることは元々全く苦痛ではありませんでした。

マラソン大会に出るためとか、ダイエットのためとかいうモチベーションがなくても、42年間ランニングを続けてこられた理由がここにあります。

でも、今はこの感覚がなくても走れます。

なにせ家に帰れば広大な美しいビーチが待っていると思うと、それだけでモチベーションがマックスになります。

逆にまた都会生活に戻ったらランニングをするモチベーションを保てるか心配です。

 

おまけ:シハヌークビルマラソン

今日はシハヌークビルでハーフマラソン大会がありました。

World’s MarathonsのHPにも載っているんだけど、コースを見るとビーチロードのコースになっていない!

意味ないじゃんと思っていたら、当日開催されたのはオートレスビーチオーチュチールビーチの両方を網羅するなかなかいいコースでした。

さすがカンボジア。

 

朝起きて道路に出てみたら、ちょうどトップの先導白バイが走ってきた。

でもトップランナーはチャリに先導されてた。

さすがカンボジア。

このマラソンコースは本当に気持ちのいいコースだと思う。

お薦め。

管理人は苦行が嫌いだから出ないけど。

ほのぼのと人情味溢れる給水所。

カンボジアの誇るクーレンミネラルウォーターとポカリの2種類。

車の通行制限が解除されてもマイペースで歩く。

さすがカンボジア。